障害者夫婦の日常と育児ブログ

網膜色素変性症の夫と発達障害の妻の日常や、夫が子育てをしている様子などを公開しています。

病歴・就労状況申立書(発達障害)

ようやく精神障害者、広汎性発達障害での障害年金を請求するときに提出した『病歴・就労状況申立書』を文字データに起こしましたので、公開致します。

これから障害年金を請求するときの参考になれば、と思います。

ちなみに私の場合、書ききれる見込みがなかったので、データにした文字を印刷し、添付して提出しました。

 

病歴・就労状況申立書(別紙)

 

(1)生まれてから病院かかるまで

平成◯◯日、長女として誕生。比較対象がなく、普通の子として育てられるが、幼稚園に入ると周りの子供たちとは少し違うと家族が感じるようになる。集団行動ができず、学芸会や運動会の練習に参加せず、自由な行動をしていた。

小学校では「忘れ物が多い」「遅刻が多い」などの指摘を受けた。成績も悪く、5・6年生の頃は周りの子との違いからか、いじめられていた。

中学校では「少し周りと違う」と自覚が生まれ始め、人目を気にするようになり遅刻や欠席が多くなり、リストカットをしたりしていた。

高校では共学を選ばなかったが、授業のダンスが覚えられないなど、ついていけない事が増え、休みがちになる。

専門学校は授業についていけず、2年目の始めで中退。

その後、アルバイトを始めるも外見は普通で真面目であるにも関わらず、簡単な作業をミスしたり、内容を理解できずに続かず、転々としていた。

二十歳をすぎた頃、アルバイト先で知り合った男性と婚約し、同居し始める。

2◯歳の頃、第1子を出産するが、生後3ヶ月で育児を投げ出してしまう。子供の育児を助けてもらう為、夫の実家へ引っ越すも、本人独自の世界観や考え方(出されたご飯を食べない、家の生活リズムに従わない行動など)が夫の両親と合わず、リストカットや薬の過度な服用で救急搬送されたこともある。再び実家を出て家族三人で暮らし始めるも、全く子供の面倒を見れず、子供は夫の実家でみてもらっていた。子供が実家にいる間、アルバイトを始めるも遅刻や欠勤が多く、夫にアルバイト先へ連絡させたり送ってもらっていたりしていた。

子供が幼稚園に通い始める頃、再び夫の実家へ引っ越す。この頃から前のアルバイトを辞めて、違うアルバイトを始めるがやはり遅刻や欠勤が多く、仕事も覚えられない事が多く、ミスをして始末書も何回も書いていた。

 

(2)初めて病院にかかってから

人が怖い、物忘れが多く記憶が抜け落ちる、手が震え力が入らない、などの症状に不安を感じ、精神病院を受診。IQテストを受けると全体的な点数は平均的だが、項目別ではばらつきが見られた。発達障害を疑われたが確定診断はできないと言われ、他の病院を紹介されたがとても通える距離ではないし、中々予約を取れず、アルバイト先へ夫が本人の状態を説明することで責任者の理解を得る事ができ、対人の業務から裏方の業務に変えてもらう事で様子を見ることになった。

 

(3)別の病院にかかるまで

職場の協力・理解もあり、渋々出勤するようになったが、日々元気が無くおっくうであった。12月初め、仕事へ向かう直前に急に泣き出し、発狂して出勤を拒否。夫から職場へ連絡し、しばらく休暇扱いとなる。急きょ近くで発達障害に詳しい病院を、発達障害支援センターで探してもらうと、近くの別の精神病院を紹介してもらい、通うことになった。

 

(4)別の病院にかかってから現在まで

職場を1月末日をもって退職。通院を続けることになる。基本的に外出は全くできない状態であった。

平成◯◯年◯◯月初めに第2子を出産。妊娠時の通院も拒否していたが、生命に関わることなとで夫の協力もあり無理矢理通院していた。第2子出産後も子供の面倒を一切見ず、第1子・2子共に夫任せの状態。現在に至るまで人との接触を極端に避け、必要最低限の通院などの外出しかできない。夫以外の人に会うことを避けている。本人の親、本人の子供たちでさえ例外ではない。

食事は自分が必要とする物以外は食べようとせず、家族が用意した食事には手をつけず、間食でお菓子などを好んで食べる。

片付けや身の回りの清潔保持は一切できず、風呂もほとんど入らない。気の向いた時に同居人の意見は全く取り入れず、自分のこだわりだけで勝手に模様替えを行うが掃除はしない。

生活リズムは不規則で朝昼夜の概念はない。スケジュール通りに行動できず、通院もよく遅刻する。予定がある時も寝る時間を調整できず、起床する時間も決められない。

買い物に行くことはできないが、インターネットでのショッピングを好み、夫に嘘をついてまで買い物をし、百万単位での借金がある。子供のお金を勝手に使ってしまったりと金銭管理も全くできない。

通院は一人で行くことはできず、夫の同伴を要する。薬の服用も夫の完全管理がないとできない。過去に薬の過度な服用で救急搬送されていることもあり、夫が管理している。

安全保持や危機対応もできず、ストーブの前にタオルを置いたり、カッターなどの刃物を床に置いたりする。自傷歴もある。

社会的手続きや公共施設の利用はできず、全て夫が代理で行っている。

趣味・娯楽などの関心はほとんど無いが、何かに一度のめり込んでしまうと全ての情報をシャットアウトして、一つのことにだけ集中してしまい、他に何もしなくなってしまう。

薬を服用しているが、副作用が多く何回か変えてもらっている。しかし、夫から見て効果はほとんど認められない。

外出は月一度の通院のみで、人と会う機会もほとんど夫のみである。通院もできない時があり、1ヶ月間まるまる外出しない時もある。

人の目線が常に気になるらしく、すれ違う全ての人の顔色を伺い、自分に嫌悪感を抱いていると思い込んでいる。部屋に飾ってある子供の写真や鏡、ガラスなども取り外したり遮ったりしている。自分の子供たち(乳幼児含む)の目線でさえ気にし、目を反らしただけで怒鳴ったり泣いたりしている。

現在に至っても、生きていても仕方ないなど言っており、自殺願望がある。

とても1人で生きていける状態ではなく、随時人の助けを必要とするが、夫以外の人間を拒絶している。

夫は仕事を辞め、家事や本人の面倒及び子供の育児に専念している。